皆様ご存知の通り、日本年金機構職員のパソコンがウイルス感染したことに端を発する、年金加入者の個人情報が流出した事件。
公的組織の基準やISO/JQAといった公的機関からの認証がどれだけ無力か日本国民の皆様に伝わったと思います。
不正アクセスで年金情報125万件が流出か(NHK News Web)
「何でこんな事がおこるのだろう?」
そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、修理人が個人事業主としてパソコンの修理を10年以上続けてきたなかで、その原因について、普段から対面で修理させていただく際には出来るだけお客様を傷つけないように、噛み砕いて説明させていただいておりますが、ちょっと日本の官公庁の仕事の仕方に不安を覚えたので、はっきりと説明させていただきます。刺さるほどに解かりやすく。
「落ちているお金を拾って猫糞する感覚」
どんな理由があるにせよ、仕事のクライアントや上司、恋人や家族からメールやメッセージが送られてきたときに、受け取るべきかどうか? 自分の中で一定の判断基準を持っていないといけません。
ましてや営業メールや情報商材屋、セフレ募集や援助交際相手募集など不特定多数に送られる詐欺勧誘メールや、本来有料であるコンテンツの無料ダウンロードなど著作権侵害行為を誘うものまで、現在ではあらゆる悪知恵と心理学を使った情報搾取の手口があるわけですから、この基準は常に防壁を変化させながら保たないといけないわけです。
いかに凄い肩書きを持っている人でも、何かの有名な権威でも、修理人自身も当然ですが、どなたでも屋外だろうが家の中だろうが「落ちているお金」を見たこともあるでしょうし拾ったこともあると思います。
ウイルス感染のきっかけや、詐欺ソフトの導入や、サーバーへの不法侵入を手伝っているのは「落ちているお金を拾わせる行為」と同じ方法でおこなわれます。
誰の目の前でもおこりうる「誘惑」です。パソコンに向かっている時は、他人の目を感じていない場合がほとんどですよね?
「どうしたら防ぐことが出来るのか?」
老若男女問わず、それは正に、今の自分が置かれている立場や生き方に納得できていなければいないほど、満たされていないと考えれば考えるほど自身の心との葛藤になるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。自分がたいした努力もせずに手に入れた道具や技術で、それも拾ったお金を使って自分の精神を磨くことは出来ませんし、自分の手で幸せを掴んだとは感じられないんです。
大切な心がけは「ズルをしない」「惑わされない」「盗まない」「嘘をつかない」これに限ります。
目の前にある誰かの言葉や、そのコンテンツがどんな背景でそこにあるのか? 想像してください。
アカウントの乗っ取りにもすぐに気づけるようになります。
どんなに忙しくて仕事に追われていても、どんなに体調が悪くても、愛すべき家族や恋人と喧嘩をしていても別れたすぐ後でも、絶対に崩さない自分自身だけの基準というフィルターを常に意識しながら目の前の情報と関わってください。 そのためには、後ろ指を指されないように常に意識している必要があります。
今日は、日本年金機構さんにこのことをお伝えしたかった。
まるで役に立っていない資格で事業者を選別するのではなく、人を育てる意識で他人のお金を扱ってほしい。
それだけを切に願います。